【必見】新事業進出補助金 第3回と第4回の変更点を徹底解説!

「新しくこんな事業を始めたいけど、資金が……」「賃上げも並行して進めたい」そんな経営者の方に最適なのが、この補助金です。第4回公募では、より賃上げに積極的な企業への支援が手厚くなっています。

目次

1. 新事業進出補助金の概要

この補助金は、中小企業等が企業規模の拡大や付加価値向上を図り、最終的に**「賃上げ」につなげること**を目的としています。

補助金額と補助率

補助金額は従業員数に応じて決まりますが、賃上げ特例を適用することで上限がさらに引き上げられます。

  • 従業員20人以下: 750万円~2,500万円(最大3,000万円)
  • 従業員21~50人: 750万円~4,000万円(最大5,000万円)
  • 従業員51~100人: 750万円~5,500万円(最大7,000万円)
  • 従業員101人以上: 750万円~7,000万円(最大9,000万円)

補助率は原則 1/2 ですが、第4回では条件を満たせば 2/3 に引き上げられます。

対象経費

幅広い経費が認められていますが、「機械装置・システム構築費」または「建物費」のいずれかが必須となるのが大きな特徴です。

  • 機械装置・システム構築費
  • 建物費(建設・改修・撤去)
  • 技術導入費・知的財産権等関連経費
  • 外注費(補助金額の10%以内)
  • 広告宣伝・販売促進費
  • クラウドサービス利用費、専門家経費、運搬費

申請要件と対象企業

主な対象は、日本国内に本社を持つ中小企業者や特定事業者です。 以下の要件を満たす3~5年の事業計画を策定する必要があります。

  1. 新事業進出要件: 「製品の新規性」「市場の新規性」「売上高(または付加価値額)構成比」の3点を満たすこと。
  2. 付加価値額要件: 付加価値額の年平均成長率(CAGR)4.0%以上。
  3. 賃上げ要件: 一人当たり給与支給総額の増加。
  4. 事業場内最賃水準要件: 地域別最低賃金より+30円以上の水準を維持。
  5. ワークライフバランス要件: 「一般事業主行動計画」の策定・公表。

2. 第3回から第4回への主な変更点と注意点

第4回公募では、制度がよりシンプルかつ、特定の課題を抱える企業に手厚い内容に変更されました。

① 賃上げ要件(基本要件)の一本化

  • 第3回: 「都道府県別の最低賃金成長率(基準値)」以上、または「給与支給総額2.5%以上」の選択制でした。
  • 第4回: 「一人当たり給与支給総額の年平均成長率3.5%以上」に一本化されました。

② 「地域別最低賃金引上げ特例」の新設

第4回から導入された目玉の特例です。2024年10月から2025年9月の間で、地域別最低賃金に近い水準で雇用している従業員が一定割合(30%以上)いるなどの要件を満たすと、以下のメリットがあります。

  • 補助率が2/3に引き上げ
  • 「事業場内最賃水準要件」が免除されるため、申請しやすくなっています。

③ 審査加点項目の拡充

第4回では、以下の2項目が加点対象に加わりました。

  • 地域別最低賃金引上げに係る加点: 特例要件を満たすが補助率引き上げを受けない場合など。
  • 事業場内最低賃金引上げに係る加点: 2025年7月比で63円以上の賃上げを行った場合。

④ RESASの活用推奨

第4回公募では、新市場・高付加価値の分析において、地域経済分析システム(RESAS)の活用が推奨される旨が明記されました。客観的なデータに基づいた計画策定がより重視されています。


3. 全体を通じた重要な注意点

  • 二重受給の禁止: ものづくり補助金や事業再構築補助金など、他の国の補助金と同一経費を申請することはできません。
  • 銀行振込が必須: 支払いは原則として銀行振込のみが認められます。現金、PayPay等の決済サービス、代引き、手形などは対象外となるため、細心の注意が必要です。
  • みなし大企業の除外: 大企業が実質的に支配している中小企業(みなし大企業)は補助対象外です。
  • 口頭審査の可能性: 一定基準を満たした事業者は、オンラインでの口頭審査が行われる場合があります。

まとめ

第4回公募は、**「一人当たり3.5%以上の賃上げ」という明確な目標を掲げつつ、最低賃金の影響を強く受ける事業者への「補助率2/3」**という救済措置が備わった形です。

公募期間は、令和8年3月27日~令和8年6月19日までとなっています。 新事業への第一歩として、ぜひこの補助金の活用を検討してみてはいかがでしょうか。


※最新の情報や詳細な様式については、必ず事務局のホームページで公開されている公募要領をご確認ください。

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この記事を書いた人

佐藤勇樹のアバター 佐藤勇樹 中小企業診断士

株式会社Result代表取締役、中小企業診断士の佐藤勇樹です。

中小企業診断士取得後、歯科医院専門コンサルティング会社で、歯科クリニックの増患・自費強化・院内オペレーション改善に携わってきました。

現在は、歯科クリニックを中心に、CT・口腔内スキャナ・CAD/CAM・マイクロスコープ・ユニット増設などの設備投資について、補助金・融資を組み合わせた「歯科特化の事業計画づくり」を支援しています。

累計12億円以上の補助金・融資申請を支援。採択率平均77.7%(令和元年~令和8年1月時点)。

■佐藤勇樹_profile
・経済産業大臣登録 中小企業診断士(登録番号:419850)
・認定経営革新等支援機関(登録番号:109113002312)
・専門分野:歯科医院・歯科技工所の設備投資と補助金活用
・著書:『中小企業診断士17人の合格術&キャリアプラン』他2冊
・Mission:歯科クリニックの赤字を、事業計画策定と伴走支援でこの世から無くす
・Value:すぐやる。必ずやる。成果が出るまでサポートする

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