【2026年度】東京都の事業承継支援助成金とは?最大200万円・対象要件・4タイプ・申請スケジュールを解説

【完全ガイド】東京都「事業承継支援助成金」最大200万円!対象要件・全4タイプ(A〜D)・申請スケジュール解説
親族内承継・従業員承継・第三者M&A(売り手)・M&A(買い手譲受)・経営改善まで。あらゆる事業承継シーンに対応する「全4タイプ」の活用要件と成功ルールを認定支援機関(中小企業診断士)が徹底解説します。
事業承継(親族内・従業員・第三者M&A譲渡)や他社の事業譲受(M&A買い手)をご検討中の経営者様・創業予定者様へ。
東京都中小企業振興公社が実施する「事業承継支援助成金」は、事業承継やM&A、経営改善に必要な外部専門家への委託費用を最高200万円(助成率2/3〜10/10)まで支援する非常に使い勝手の良い助成金制度です。
💡 本記事のポイント:
譲渡側(売り手)・譲受側(買い手)・親族/従業員承継・経営改善など、全4つの申請タイプ(A〜Dタイプ)それぞれの特徴と対象経費、小規模企業の全額助成特例、令和8年度の募集スケジュールや絶対に失敗できない「交付決定前着手NG」ルールを網羅して解説します。
1. 「事業承継支援助成金」の基本概要
本助成金は、都内中小企業の持続的な成長・発展に向け、円滑な事業承継やM&A、経営改善の取り組みを促進するために、外部の専門家等に支払う業務委託費用の一部を助成する制度です。
📊 助成内容サマリー
- 助成限度額: 最大 200万円(申請下限額:20万円)
- 基本助成率: 助成対象経費の 2/3 以内
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★【小規模企業者の全額助成特例】:
小規模企業者がAタイプ・Bタイプ・Dタイプにおいて「企業価値や事業価値の算定(株価算定・デューデリジェンス等)」に取り組む経費は 10/10 以内(全額助成・最大200万円) となります。 - 助成対象期間: 交付決定日から最長 8か月間
- 申請方法: 電子申請システム「Jグランツ」(※事前に申請前面談または現地診断が必須)
2. 目的別に選べる「4つの申請タイプ」と対象経費
事業承継の状況や立場に合わせて、以下の4つのタイプから自社に最適な1つを選択して申請します(※1回の申請につき1区分のみ選択可能)。
後継者未定・第三者承継(M&A譲渡側・売り手)
後継者が未定で、第三者への事業譲渡(M&A・売り手側)を目指す取り組みを支援するタイプです。
- 自社株式の評価、財務・税務・法務・労務等のセルフ・デューデリジェンス(企業・事業価値算定)委託費(※小規模全額特例対象)
- 後継者候補(第三者譲渡先等)確保のための人材紹介サービス利用費
- ファイナンシャルアドバイザー(FA)やM&A仲介業者等との契約締結経費(着手金・中間金・成功報酬等)※公社の「短期支援」受領企業が対象
親族内又は従業員承継
親族や幹部社員等への事業承継(譲渡)に向けた具体的な取り組みを支援します(※事業承継計画書の作成が必要)。
- 自社株式評価・セルフデューデリジェンス等、企業・事業価値算定の業務委託費(※小規模全額特例対象)
- 株式譲渡や相続手続き、事業承継スキーム構築に関する外部専門家(税理士・弁護士等)への業務委託費
- 幹部社員(中核人材)の確保(人材紹介サービス利用)や育成(研修委託)費用
企業継続支援(経営改善・基盤整備)
公社の「企業継続支援(令和7年度受領者)」を受けて実施する、事業承継に向けた経営改善や基盤整備の取り組みを支援します。
- 中核人材の確保・育成費用(人材紹介、外部研修委託)
- 社内経営管理システム(生産管理、営業管理、財務会計等)の構築・導入外部委託費
- 組織・人事・就業規則等、内部管理体制整備の外部コンサルティング委託費
- 新市場開拓のための市場調査(マーケティングリサーチ)委託費
- ホームページやパンフレットの新規作成・更新委託費
譲受支援(M&A買い手・事業譲受)
他社の事業や株式を譲り受ける(M&A・買い手側)ための取り組みを支援。都内中小企業に加え、都内での創業予定者も対象となります。
- 買収対象企業の財務・税務・法務・労務等のデューデリジェンス(買収前リスク調査・企業価値算定)委託費(※小規模全額特例対象)
- 基本合意書や最終契約書(事業譲渡契約書等)の作成・法務レビュー委託費
- 買収後の事業統合(PMI)計画の策定業務委託費
3. 対象事業者と主な申請要件
申請前に、自社がすべての必須条件を満たしているか確認しましょう。
【対象事業者】
- 都内の中小企業者(会社および個人事業者)
- 創業2年未満の事業者、または都内での創業を具体的に計画している創業予定者(※Dタイプ等の条件を満たす場合)
【主な必須申請要件】
- ① 都内での事業実態: 原則として都内に登記簿上の本店/支店等があり、引き続き2年以上都内で実質的に事業を行っていること(過去2年以内に休眠・休業がないこと)。
- ② 承継未了要件: 基準日時点で代表権や経営権の承継が未了(未着手)であり、今後10年以内に事業承継を予定していること(A・Bタイプ)、または助成対象期間内にM&A等の着手・実施が予定されていること(Dタイプ)。
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③ 指定支援の受領・事前手続き:
・A・Bタイプ: 公社や指定機関(商工会議所、信用保証協会等)による支援を受けていること(未受領の場合は申請前の「申請前面談」が必要)。
・Dタイプ: 公社による「現地診断(訪問によるヒアリング)」の受診が必須条件となります。 - ④ 税金・法規の遵守: 法人都民税・事業税等の滞納がないこと、反社会的勢力や風俗関連事業者等でないこと。
4. 令和8年度 申請受付期間と実施スケジュール(第3回募集)
令和8年度の直近公募(第3回募集)の正確なスケジュールです。事前手続き(現地診断等)の締切に十分注意してください。
📅 第3回募集 実施タイムライン(令和8年度)
- ■ 現地診断申込締切(Dタイプ必須)
- 令和8年 12月 8日(火)まで
- ■ Jグランツ申請受付期間
- 令和8年 10月 13日(火)〜 12月 15日(火)17:00まで
- ■ 交付決定予定日
- 令和9年 3月 1日(月)
- ■ 助成対象期間
- 令和9年 3月 1日 〜 令和9年 10月 31日(最長8か月間)
5. 失敗を防ぐ!申請時の重要注意点(4大厳守ルール)
採択後の「不支給」や「一発取り消し」を避けるため、以下の4大ルールを必ず遵守してください。
① 「事前着手(交付決定前の契約・発注)」は一切不可!
交付決定日より前に専門家と契約・発注・支払を行った費用は全額助成対象外となります。内金振込や基本契約も含め、必ず交付決定(採択通知)を受けてから契約・着手してください。
② 助成対象期間(最長8か月)内の全行程完了が必須
助成対象期間内に「専門家との委託契約 → 業務履行・調査実施 → 成果物納品 → 費用の振込決済」の全ステップを完結させる必要があります。期間外の支払いは対象になりません。
③ 買収代金(M&A本体価格・株式買い取り代金)は対象外
M&Aにおける相手方への買収対価や株式取得費用、不動産単体の買収費用などは対象外です。助成対象となるのは、あくまで「弁護士・公認会計士・税理士等への外部専門家委託費」となります。
④ 電子申請システム(Jグランツ)への対応
申請は国の電子申請システム「Jグランツ」経由のみとなります。事前発行に数週間要するアカウント(GビズIDプライム)が必須ですので、早めの準備をおすすめします。
6. まとめ:成功に向けた4ステップ
事業承継やM&Aは、株価算定やデューデリジェンス、契約書作成など専門家への委託費用が大きなハードルになりがちです。「事業承継支援助成金」を活用することで、コスト負担を大幅に抑えながら安全・確実に手続きを進めることができます。
🚀 申請に向けたおすすめの進め方
- STEP 1: 自社の目的(売り手・親族承継・経営改善・買い手)に合わせて、該当するタイプ(A〜D)を確認する
- STEP 2: 公社への「申請前面談」または「現地診断(Dタイプ)」の予約を早めに行う
- STEP 3: 「GビズIDプライム」アカウントの有効化を確認する
- STEP 4: 採択・交付決定後に専門家契約およびプロジェクト着手ができるよう、タイムラインを調整する
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