【15次公募】事業承継・M&A補助金のよくある質問(FAQ)と絶対守るべき申請ルール

皆様、こんにちは。株式会社Result(リザルト) 代表取締役の佐藤勇樹です。前回は「事業承継・M&A補助金(15次公募)」の各枠の概要について解説しましたが、今回は皆様から特によく寄せられるご質問(FAQ)をピックアップしてご紹介します。

本補助金の採択・交付を確実なものにするためには、事前に細かな要件や重要なルールを正確に把握しておくことが不可欠です。

なぜなら、補助金には「交付決定前に発注した経費は対象外になる」「依頼するM&A支援機関に指定がある」「期間内にM&Aが完了しないと減額される」といった、知らなかったでは済まされない厳格な規定が多数存在するためです。

例えば、専門家活用枠において、依頼する専門家が国の「M&A支援機関登録制度」に登録されていない業者だった場合、その費用は一切補助の対象になりません。

だからこそ、これから紹介するFAQで事前に疑問や落とし穴をクリアにし、正しく効果的な申請準備を進めましょう。

よくある質問1:補助金全体に関する基本ルールと注意点

Q国の他の補助金・助成金と併用することはできますか?

A同一事業(テーマや事業内容が同じ)での併用はできません。

補足国(独立行政法人を含む)の他の補助金や助成金の交付をすでに受けている、または受けることが決まっている場合は、本補助金を利用することはできませんのでご注意ください。

Q補助金は法人税等の課税対象になりますか?

Aはい、課税対象となります。

補足補助金は経理上、交付を受けた事業年度における「収益」として計上するため、法人税等の課税対象として扱われます。詳細は税理士等にご確認ください。

Q「採択」と「交付決定」の違いは何ですか?(いつから発注していいですか?)

A「採択」は交付申請する権利が得られた状態であり、実際に事業(発注・契約等)を開始できるのは「交付決定通知」を受けてからです。

要注意交付決定前に発注や契約などで事業を開始してしまった場合、その経費は補助対象外となってしまいます。必ず交付決定後に事業を開始してください。

よくある質問2:専門家活用枠・PMI推進枠・廃業枠の要件

Q【専門家活用枠】M&Aの仲介やFAを依頼する専門家に指定はありますか?

Aはい、指定があります。「M&A支援機関登録制度」に予め登録された業者を利用する必要があります。

補足登録されていないM&A仲介・FA業者が提供する支援に係る費用は、補助の対象外となりますので依頼前に必ずご確認ください。

Q【専門家活用枠】交渉に時間がかかり、補助事業期間内にM&Aが完了(クロージング)しない予定ですが、対象になりますか?

A申請自体は可能ですが、補助上限額の減額と対象経費の制限が発生します。

補足期間内に経営資源の引継ぎが実現しなかった場合、補助上限額が減額され(最大300万円以内、小規模売り手支援類型の場合は50万円以内等)、対象となる経費もデュー・ディリジェンス(DD)費用やシステム費用等に限定されます。

Q【PMI推進枠】デュー・ディリジェンス(DD)を実施していないM&Aでも対象になりますか?

Aはい、対象になります。

補足過去の公募回ではDD実施が必須でしたが、15次公募より必須ではなくなりました。ただし、実施した場合は審査において加点対象となります。

Q【廃業・再チャレンジ枠】PMI推進枠などと併用する場合、別途申請が必要ですか?

A別途の申請は不要です。

補足PMI推進枠や専門家活用枠の申請フォームから、廃業・再チャレンジ枠を「併用申請」することが可能です。事業費の上乗せとして廃業費が補助されます。

Q【廃業・再チャレンジ枠】廃業費用のみで単独申請することは可能ですか?

A「廃業・再チャレンジ枠」としての単独申請であれば可能です。

補足ただし、他の枠(PMI推進枠や専門家活用枠など)の申請フォームから併用申請を行う場合は、ベースとなる事業費を申請せずに廃業費のみを申請することはできません。

当社の支援実績と適正なサポート方針

補助金申請では、細かな要件やルールを事前に把握し、正確な手続きを行うことが採択・交付への近道となります。「自社のケースではどの枠が使えるのか?」「具体的にどう進めればよいのか?」など、疑問や不安がございましたら、認定支援機関である株式会社Resultまでお気軽にご相談ください。専門家の視点から最適なプランをご提案し、申請をフルサポートいたします。

  • 当社の専門性と実績:国から認可を受けた「認定経営革新等支援機関」および「中小企業診断士」が対応します。独立3年で調達総額9億1,431万円(令和5年12月時点)の実績がございます。
  • 法令遵守(コンプライアンス)の方針:適正な制度運用を守るため、事業計画書の「丸投げ」での作成依頼や、虚偽申請・不正受給に関わるご相談は一切お断りしております。

出典・参考情報リンク集

本記事に関連する公的機関の公式情報および関連システムへのリンクは以下の通りです。申請の際は必ず最新の公募要領をご確認ください。

公式ホームページ・総合情報
各事業枠の公募要領・関連資料ダウンロード
申請必須システム
関連機関・制度に関する重要なリンク

最終更新日:2026年6月15日 | 執筆・監修:株式会社Result 代表取締役 佐藤勇樹(中小企業診断士・認定経営革新等支援機関)

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この記事を書いた人

佐藤勇樹のアバター 佐藤勇樹 中小企業診断士

千葉商科大学出身。大学在学中に中小企業診断士の資格取得を目指し、大学卒業後、大塚商会に入社。システム販売の現場で、企業のIT・業務改善に関する提案営業を経験する。
その後、融資・補助金コンサルタントとして独立。中小企業診断士・認定経営革新等支援機関として、中小企業の新規事業、設備投資、IT・DX導入における資金調達・事業計画策定を支援している。
これまでの融資・補助金の申請支援実績は、累計12億400万円。システムベンダー、AI企業、SIer等とも連携し、補助金を活用したAI・DX導入案件の創出・販売支援にも取り組んでいる。
また、自身の補助金コンサルティングのノウハウを体系化した「補助金コンサルタント養成講座」を主催。士業・コンサルタント向けに、補助金申請支援の実務教育を行い、後進の育成にも取り組んでいる。
「補助金を獲得すること」を目的とするのではなく、補助金を活用して企業の成長投資を実現することを重視し、資金調達からAI・DX導入、新規事業の立ち上げまで、中小企業の成長を支援している。